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低出生体重児の原因、症状と治療
<まずはじめに、個人的な意見を>
お母さん、お父さんという実感はでていますか?
低出生体重児(未熟児)で「おこちゃま」を出産をしたお母さんは、「おこちゃまが小さく生まれてきたのは、自分がせいだ」と悩むことが多いそうです。
当然、お父さんは「そんなことはない」と思っていることでしょう。
<お母さんに>
決して自分を責めないでください。
<お父さんに>
絶対にお母さんを責めないでください。
どこの両親だって、子供につらい思いをさせようとわざとすることはないはずです。また、「おこちゃま」を産むにあたっても、少しでも「おこちゃま」が健康に、元気に生まれてくるように祈り、努力をしたはずです。
もし、今、「おこちゃま」が入院をしているのであれば、自分たちの行いを悔やむよりも「おこちゃま」のことだけを考え、できる限り会いに行ってあげてください。「おこちゃま」は、今、例えどんなに小さい体をしていても、お母さんとお父さんが来ることを必ず待っています。
原 因
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予定日より早くお産が始まってしまったこと(早産)と、胎児の子宮内での発育が遅れることに大別されます。
早産の原因
妊娠の異常(妊娠中毒症、胎盤異常〈前置胎盤、胎盤早期剥離〉、感染症〈腎炎、結核、梅毒〉)がもっとも多く、妊娠中の生活(過労、不摂生)や母親の年齢(若年または高年)も影響します。
子宮内胎児発育遅滞の原因
妊娠中毒症、多胎妊娠(双子や三つ子など)、母親の喫煙、児の異常(子宮内感染、奇形)などがあります。
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症 状
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低栄養状態でも脳の発育は保たれることが多いので、頭は相対的に大きく見え、体や手足は痩せています。
皮膚は薄く、しわが少なく、赤みが強く、うぶ毛が多いのに対して頭髪や眉毛は少ないのが特徴です。
泣き声は弱く、筋肉の緊張も弱いので、手足をだらんとさせています。
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治 療
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体 温
体温保持する能力が低いため、保育器内の室温、湿度等を管理し、自分で体温調節ができるようになれば保育器から出ます。
(体重が2000g程度になると出られると言われますが、おこちゃまの状態によって保育器から出られるようになるには差があります。)
呼 吸
呼吸をコントロールする脳の部分(呼吸中枢)が未熟なために、呼吸するのをさぼってしまうことがあります(無呼吸発作)。
軽症であれば、酸素の吸入や呼吸中枢を刺激する薬を使いますが、重症では人工呼吸器で呼吸管理をします。
授 乳
お乳を吸う力が大変弱いため、お母さんのおっぱいから直接口でお乳を飲むことは難しく、口から胃の中に直接チューブを入れて、そこからお乳を流し込みます。
胃は小さく食道への逆流が起きやすく、また、腸の動きも悪いことが多いため、少量から開始し少しずつ量を増やしていきます。
(0.1ccというような量から始まる場合もあります。)
お乳の量が少ない間は、ぶどう糖液や食塩水を点滴静注します。
その他
小さく生まれたおこちゃまたちは、みんな感染に対する抵抗力が弱いため、新生児集中治療室(NICU)や未熟児室(GCU)では厳重な注意が払われいます。
医師をはじめ、看護師においても、入室時に手洗いやガウン着用などを行います。
お母さん、お父さんがかわいい自分のおこちゃまに会いに行くときにも必ず、手洗いやガウンの着用が求められます。
退院後
定期的に発育および発達の状態を調べるため、通院することが必要になります。
発 育
身長や体重などの発育はおよそ1年ぐらいでに標準に追いつくこともありますが、平均して小柄なことが多いようです。
発 達
脳や神経などの影響を受ける発達は、月齢に比べ遅れが生じますが、当初の出産予定日を基準とした修正月齢で発達の状態を評価します。
また、脳などの高次機能障害が生じることもあるため、現在はより長期のフォローアップが行われています。
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